通勤電車で前にいた女(4)

adachi-mamoru2009-03-02

まずいことに、俺は、毎日家に帰ると
パソコンの前にいって、
香織の生活を覗くことが日課になってしまっていた。


以前、一人暮らし女性の家にカメラを仕掛けて
観察できるH系サービスがあって
何が楽しいのか?と思ったものだが、
相手に知られずに覗き見ることがこんなにも
興奮するとは。



毎晩毎晩、21時すぎに帰宅すると
パソコンの前から離れられないでいた。



先日の変態的行動のときもそう思ったが
いまになって俺は
日本で発達した性サービスにいちいち
ハマっているようだった。
■ビデオ見ながらオナニーを手伝ってくれるサービスや
■いまさらのイメクラ
■耳かきサービス
といった、これまでいまいちピントこなかった
サービスも早晩体験することになるかもしれない。


さて、観察生活からわかったこと。


香織は、派手な顔立ちではない、
キレイ系かカワイイ系といわれればキレイ系。
だが、おとなしくて感情をあらわさないため
パッと見は目立たない感じにも見えた。


家に帰ってくるのはだいたい8時すぎぐらい。
ほぼ一週間同じような生活パターンだ。
金曜日だけは遅くなることが多かった。
だいたい日付変更線か終電ギリギリぐらいに帰宅する。
寝るのは12時から1時くらい、
朝は6時半ごろには起きて、簡単な朝食を食べてから
支度をして、駅までつけていった日と同じように
8時前後に家を出ていた。


几帳面な性格なようで、
部屋は基本的に整頓されている。
家に帰ってからも
洋服を脱いだらすぐにクローゼットに片付けるし、
散らかしているような様子は見たことがなかった。


恵美という、大学生の妹が国立に住んでいる。
実家は長野県諏訪市
家とは1週間に一度ぐらい5分程度の連絡をしている。


付き合っている男は、
いまのところいないようだった。
嬉しいような、残念なような……不思議な感じだ。


そして、
香織はお風呂が長かった。
1日1時間近くは入っている。
お風呂がから出ると、
バスタオルを頭部と体に巻いた姿で
テレビをみたり、電話をしたりしてすごし、
その後再びお風呂に入ることもあった。


俺を狂喜乱舞させたのが
香織の思いもよらない習慣だ。
信じられないことに
週に一度、ヘタをすると2度以上
自慰行為にふけることがあったのだ。

しかも
かなり特殊なシチュエーションだと思われた。

それは
ある日、突然始まったのだった……。

(つづく)